パラケルススは、スイス生まれの医師・錬金術師です。ルネサンス期のヨーロッパ各地を遍歴しながら医学を実践し、鉱物を薬として使うなど、近代医学・化学の先駆けとも評価されています。
死後に出版された『妖精の書(ニンフ、シルフ、ピグミー、サラマンダーおよびその他の精霊についての書)』で、水・風・地・火の四大元素にそれぞれ精霊がすむと説きました。これがウンディーネ・シルフ・ノーム・サラマンダーの「四大精霊」として、後のファンタジー作品に大きな影響を与えました。
人物事典
パラケルスス
ぱらけるすす
パラケルススに関わる図鑑項目
7件錬金術
れんきんじゅつ
鉛などの卑金属を金に変えたり、不老不死の薬を作ったりしようとした古代から近世の技術・思想。古代エジプトのアレクサンドリアで生まれ、イスラム世界を経てヨーロッパで発展した。目的は果たせなかったが、実験の技術は近代化学の土台になった。
賢者の石
けんじゃのいし
錬金術で、鉛などの金属を金に変え、飲めば不老不死になるとも信じられた伝説の物質。中世ヨーロッパの多くの錬金術師がその完成を目指し、パリの書記ニコラ・フラメルが作り出したという伝説も残る。
ホムンクルス
ほむんくるす
錬金術によってフラスコの中で作り出されるという小さな人造人間。16世紀の錬金術師パラケルススの名で伝わる書物にその作り方が書かれている。ゲーテの『ファウスト』にも登場し、多くの創作のモチーフとなった。
ウンディーネ
うんでぃーね
四大精霊のうち水をつかさどる精霊。人間と結婚すると魂を得られるとされ、フケーの小説『ウンディーネ』で悲恋の物語として広まった。「オンディーヌの呪い」という医学用語の由来にもなった。