ホムンクルス

ほむんくるす

怪異

錬金術によってフラスコの中で作り出されるという小さな人造人間。16世紀の錬金術師パラケルススの名で伝わる書物にその作り方が書かれている。ゲーテの『ファウスト』にも登場し、多くの創作のモチーフとなった。

別名人造人間、フラスコの中の小人、Homunculus
時代・初出 16世紀(パラケルススの著作とされる書物) 年表:鎌倉〜戦国のナゾ ›
発祥スイス
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ホムンクルスとは

ホムンクルスは、ヨーロッパの錬金術で、人工的に作り出されると考えられた小さな人間です。ラテン語で「小さな人」を意味します。フラスコ(蒸留器)の中で生まれ、外に出ると生きられないとされることから「フラスコの中の小人」とも呼ばれます。

パラケルススとホムンクルスの作り方

ホムンクルスの作り方は、16世紀スイス出身の医師・錬金術師パラケルススの著作とされる『物の本性について』に記されています。それによれば、人間の精液を蒸留器に密閉して馬糞の中で40日間温めると、透明な人の形をしたものが現れ、これに人間の血を与えて40週間同じ温度で育てると、小さな人間になるといいます。

こうして生まれたホムンクルスは、生まれながらにあらゆる知識をもっているとされました。もっとも、この書物が本当にパラケルスス本人の手によるものかについては、研究者の間でも疑問が出されています。パラケルススは四大精霊(シルフ・ウンディーネ・サラマンダー・ノーム)の考え方を広めた人物としても知られています。

ゲーテ『ファウスト』のホムンクルス

ホムンクルスを有名にしたのが、ドイツの文豪ゲーテの戯曲『ファウスト』第二部(1832年)です。ファウストの弟子ワーグナーが錬金術でフラスコの中に作り出したホムンクルスは、知恵はあるものの肉体をもたず、本当の存在になることを求めて旅をし、最後は海で砕けて生命の源に溶けていきます。

現代のホムンクルス

ホムンクルスは、人間が生命を作り出すことへの憧れと恐れを象徴する存在として、漫画やアニメ、ゲームなど多くの作品に登場します。また、脳科学では、脳のどの部分が体のどこに対応しているかを人の形で表した図を「ホムンクルス(ペンフィールドのホムンクルス)」と呼ぶなど、学術用語としても名前が残っています。

ホムンクルスのつながり

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この項目が登場する相関図: 錬金術と賢者の石

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