ウンディーネ

うんでぃーね

精霊

四大精霊のうち水をつかさどる精霊。人間と結婚すると魂を得られるとされ、フケーの小説『ウンディーネ』で悲恋の物語として広まった。「オンディーヌの呪い」という医学用語の由来にもなった。

別名オンディーヌ、ウンディネ、Undine、水の精
時代・初出 16世紀 年表:鎌倉〜戦国のナゾ ›
発祥ヨーロッパ
関連人物
ステータス
レア度
危険度
実在確率
知名度

ランキングに投票

ログイン不要・1日1回応援できます。 ランキング一覧

ウンディーネとは

ウンディーネは、水をつかさどる精霊です。16世紀の医師パラケルススが説いた四大精霊の一つで、湖や泉、川などにすむ、美しい女性の姿をした存在とされています。フランス語では「オンディーヌ」と呼ばれます。風のシルフ、地のノーム、火のサラマンダーと並ぶ存在です。

名前は、ラテン語で「波」を意味する言葉に由来します。ウンディーネは、人間との悲しい恋の物語の主人公として、文学や音楽、バレエなど、多くの芸術作品に描かれてきました。

パラケルススの四大精霊

パラケルススは、スイス生まれの医師・錬金術師で、自然界のすべては水・風・地・火の四つの元素からできていると考えました。そして、それぞれの元素の中には、人間に似た姿をした精霊がすんでいると説きました。この考えは、彼の死後の1566年に出版された、精霊についての本の中で詳しく述べられています。

パラケルススによれば、四大精霊は、人間と同じように話したり考えたりできますが、魂を持たないため、死ぬと何も残らずに消えてしまう存在でした。

人間との結婚と魂

パラケルススは、四大精霊は魂を持たないものの、人間と結婚することで魂を得られると説きました。ただし、そこには厳しい掟がありました。夫が水辺でウンディーネをののしると、ウンディーネは水の世界へ帰ってしまい、もし夫がほかの女性と結婚すれば、ウンディーネは夫の命を奪わなければならない、というのです。

フケーの小説『ウンディーネ』

1811年、ドイツの作家フリードリヒ・ド・ラ・モット・フケーは、この伝承をもとに小説『ウンディーネ』を書きました。漁師の夫婦に育てられた不思議な少女ウンディーネは、騎士フルトブラントと結婚して魂を得ます。しかし、騎士の心はやがて別の女性に移ってしまい、水辺でウンディーネをののしってしまいます。

ウンディーネは水の世界へ帰っていきますが、騎士が別の女性と結婚する日、掟に従って騎士のもとに現れ、涙の口づけで騎士の命を奪います。騎士の墓のそばには、泉がわき出して墓を囲んだといいます。この悲しい恋の物語は、ヨーロッパ中で愛読されました。

『人魚姫』への影響

デンマークの童話作家アンデルセンが1837年に発表した『人魚姫』も、ウンディーネの物語の影響を受けているといわれています。人間の王子に恋をし、魂を得たいと願う人魚姫の姿には、ウンディーネとよく似たところがあります。

音楽とバレエのウンディーネ

ウンディーネの物語は、多くの音楽作品の題材にもなりました。ドイツの作家E・T・A・ホフマンは、フケーの小説をもとにオペラ『ウンディーネ』を作曲しました。フランスの作曲家ラヴェルのピアノ曲集『夜のガスパール』の第1曲「オンディーヌ」は、水の精が人間を水の世界へ誘う様子を、きらめくような音で表した名曲として知られています。

戯曲『オンディーヌ』と「オンディーヌの呪い」

フランスの劇作家ジロドゥは、1939年に戯曲『オンディーヌ』を発表しました。この作品の結末では、オンディーヌを裏切った騎士は、呼吸や心臓の動きなど、ふだんは意識せずに行っていることを、すべて自分で意識しなければできない体にされてしまいます。

このことから、眠ると呼吸が止まってしまう病気は「オンディーヌの呪い」と呼ばれることがあります。水の精の物語が、医学の言葉の中にも残っているのです。ギリシャ神話の水辺の精霊ニンフとも重ねて語られます。

ウンディーネのつながり

周りの丸を押すと、その項目が中心になります。伝説から伝説へ、芋づる式にたどってみましょう。

つながりを文章で見る

出典・参考文献

  1. ウンディーネ(フリードリヒ・フケー、1811)

ご注意 掲載内容は伝承・目撃談・説の紹介であり、事実であることを保証するものではありません。ステータスは当サイト独自の目安です。私有地・立入禁止区域への侵入は法律で禁止されています。現地の方の迷惑になる行為はおやめください。

「ウンディーネ」にまつわる伝承地や目撃情報を知っていますか? 情報を投稿する ›

コメント(0)

まだコメントはありません。伝承や目撃談の補足、感想など、最初のコメントを書いてみませんか?

コメントを書く(ログイン不要)

0 / 1000

    画像付きの投稿は、運営者の確認後に公開します。自分で撮影・作成した画像に限ります。人の顔、民家、車のナンバーなどが写った画像や、他のサイトからの転載は公開しません。撮影場所などの情報は削除して保存します。

    個人の氏名・住所・電話番号、私有地や民家の場所、誹謗中傷は書かないでください。URLを含むコメントなどは運営者の確認後に公開します。IPアドレスは復元できない形式で記録します。 投稿ガイドライン

    よく読まれている項目

    関連する項目