トリノの聖骸布
とりののせいがいふ
イエス・キリストの遺体を包んだ布とされる、イタリア・トリノの大聖堂にある亜麻布。男性の全身の姿がうっすらと写っている。1988年の年代測定で中世のものとされたが、像の作られ方には今もナゾが残る。
古代のコンピューターと呼ばれるアンティキティラ島の機械、水晶ドクロ、バグダッド電池など、見つかった時代や場所にそぐわない「場違いな工芸品(Out-of-place artifacts)」。発見の経緯と謎、最新の研究でわかった正体を解説します。
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とりののせいがいふ
イエス・キリストの遺体を包んだ布とされる、イタリア・トリノの大聖堂にある亜麻布。男性の全身の姿がうっすらと写っている。1988年の年代測定で中世のものとされたが、像の作られ方には今もナゾが残る。
ばぐだっどでんち
イラクの首都バグダッド近郊で見つかった、銅の筒と鉄の棒が入った古代の素焼きのつぼ。1938年に「古代の電池」説が発表され、再現実験で弱い電気が起きて有名になった。電線などは見つかっておらず、巻物入れなど別の用途とする説が有力。
ぱれんけおうのせっかんのうきぼり
メキシコのマヤ遺跡パレンケの「碑文の神殿」の地下で1952年に見つかった、7世紀のパカル王の石棺のふたの浮き彫り。人物がロケットを操縦しているように見えると話題になった。マヤ学では、王の死と再生を描いた場面とされる。
でんでらのでんきゅう
エジプトのデンデラにあるハトホル神殿の地下室の壁に彫られた、巨大な電球のように見える浮き彫り。「古代エジプトに電気があった証拠」と話題になったが、エジプト学ではハスの花から生まれるヘビの神話の場面とされる。
こすたりかのせっきゅう
中米コスタリカの南部で見つかった、300個を超える石の球。小さいものは数cm、大きいものは直径2mを超え、重さは十数トンにもなる。紀元後300〜1500年ごろのディキス文化の人々が作ったとされ、2014年に世界遺産に登録された。
あっしりあのすいしょうれんず
現在のイラクにある古代アッシリアの都ニムルドの宮殿跡から1850年に見つかった、紀元前8世紀ごろの水晶の板。凸レンズの働きをすることから、古代の虫めがねや望遠鏡ではないかと話題になった。大英博物館所蔵。装飾品の一部とする見方もある。
ぴーりーれいーすのちず
1513年にオスマン帝国の提督ピーリー・レイースが描いた世界地図。南米の海岸線などが描かれ、下の部分が「氷に覆われる前の南極大陸」ではないかと話題になった。研究者の多くは、南米の海岸線を曲げて描いたものと考えている。
でりーのてっちゅう
デリーのクトゥブ・ミナール(世界遺産)に立つ、高さ約7mの鉄の柱。4〜5世紀のグプタ朝の時代に作られたとされ、1600年以上たってもほとんどさびないことから「さびない鉄柱」として知られる。日本では「アショカ・ピラー」とも呼ばれる。
ねぶらでぃすく
ドイツのネブラ近郊で見つかった、金で太陽(満月)・三日月・星々を描いた直径約32cmの青銅の円盤。紀元前1600年ごろの青銅器時代のものとされ、宇宙を具体的に描いた世界最古の例の一つ。盗掘から押収までの経緯も話題になった。
あんてぃきてぃらとうのきかい
ギリシャのアンティキティラ島沖の沈没船から1901年に引き上げられた、紀元前2〜1世紀ごろの青銅製の歯車装置。太陽や月の動き、日食・月食を計算できる天文計算機で「世界最古のコンピューター」と呼ばれる。本物の古代の遺物。
はくあきのにんげんのゆびのかせき
アメリカ・テキサス州で1980年代に見つかったという、人間の指の先にそっくりな形の石。約1億年前の白亜紀の地層から出たとされ、恐竜と人類の共存の証拠とされた。関節の形が人間の指と合わないなどの指摘があり、偶然似た形の石とする見方が強い。
おうごんすぺーすしゃとる
南米コロンビアの古代遺跡から見つかった、飛行機やスペースシャトルにそっくりな形の小さな黄金細工。翼や尾翼のような部分があることから、古代に飛行機があった証拠として話題になった。魚や鳥などの生き物をかたどった装飾品とする見方が有力。
うぃにぺそーきーこのみすてりーすとーん
アメリカ・ニューハンプシャー州のウィニペソーキー湖の近くで1872年に見つかった、卵形の黒っぽい石。人の顔やトウモロコシ、矢じり、月などの彫刻が施され、両端には貫通する穴が開いている。誰が、いつ、何のために作ったのかわかっていない。
ぴらみっどあいたぶれっと
南米エクアドルのラ・マナで見つかったとされる、高さ27cmほどのピラミッド形の石の遺物。頂点に目があり、13段の段が刻まれ、1ドル札の「ピラミッドと目」の図柄にそっくり。紫外線で光るともいわれるが、出どころや年代は不明。
にんげんときょうりゅうのあしあと
アメリカ・テキサス州のパラクシー川の川底に残る、白亜紀の恐竜の足跡の化石。そばに巨大な人間の足跡のようなものがあるとして、恐竜と人類の共存の証拠と主張された。研究により、細長い恐竜の足跡や、後から彫られた偽物とわかっている。
かんぶりあきのきんぞくぼると
1990年代にロシアで見つかったという、岩の中に金属製のボルトのようなものが埋まった石。「宇宙船の部品」と話題になった。年代の説明も「カンブリア紀」「15億年前」などまちまちで、ウミユリの化石を見間違えたとする説が有力。
こそのてんかぷらぐ
アメリカ・カリフォルニア州のコソ山地で1961年に見つかった、石の中に金属と陶器の部品が埋まった物体。「50万年前の石の中から点火プラグが出てきた」と話題になったが、のちに1920年代の自動車の点火プラグであることがわかった。
かったんのずがいこつ
ドイツの鉱山の町フライベルク(フライベルグ)で、19世紀に見つかったとされる人間の頭蓋骨の形をした物体。褐炭や鉄鉱石でできていて、数百万年以上前の地層から出たとして、オーパーツとして語られる。一方で、作られた贋作だとする見方もある。
しょうとくたいしのちきゅうぎ
兵庫県太子町の斑鳩寺に伝わる小さな地球儀「地中石」。飛鳥時代には知られていないはずの南北アメリカ大陸や南の大陸が描かれ、日本のオーパーツとして話題になった。素材や書かれた地名から、江戸時代に作られたものと考えられている。
きょうりゅうどぐう
メキシコのアカンバロで、1940年代にドイツ出身の実業家ワルデマール・ジュルスルードが集めた3万点以上の土の人形。恐竜そっくりの像が多く含まれ、恐竜と人類の共存の証拠と話題になったが、多くの考古学者は近代に作られたものと考えている。