人間と恐竜の足跡とは
アメリカ・テキサス州のグレンローズという町を流れるパラクシー川の川底には、約1億1000万年前の白亜紀の恐竜の足跡の化石がたくさん残っています。現在は「ダイナソー・バレー州立公園」として保護され、恐竜の足跡を間近に見ることができます。
ここでは、恐竜の足跡と一緒に、巨大な人間の足跡のようなものが見つかったとして、「恐竜と人類は同じ時代に生きていた」と主張する人々が現れました。
「人間の足跡」が売られていた
1930年代、不況に苦しんでいたこの地域では、恐竜の足跡のある岩が観光客などに売られていました。その中で、より高く売れる「人間の足跡」の化石を、石を彫って作る人もいたことがわかっています。
その後、聖書の天地創造の記述を文字どおりに信じる創造論者たちが、パラクシー川の「人間の足跡」を、恐竜と人類が共存していた証拠として紹介し、映画や本で広めました。
研究でわかった正体
1980年代、研究者たちが現地を詳しく調査したところ、「人間の足跡」とされたものの多くは、恐竜がかかとまで地面につけて歩いたときにできた細長い足跡で、指の部分が泥で埋まって見えにくくなっていたものだとわかりました。きれいに洗ったり、雨で表面が変化したりすると、恐竜の指の跡が浮かび上がってきたのです。
現在では、創造論を支持する団体の中にも、この足跡を証拠として使わないよう呼びかけるところがあります。恐竜と人類の共存を示すとされたオーパーツには、踏まれた三葉虫の化石や白亜紀の人間の指の化石もあります。有名なオーパーツの一覧はオーパーツのページにまとめています。





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