ヤレリー・ブラウン

やれりー・ぶらうん

精霊

イングランドのリンカンシャーの民話に登場する、しわだらけの小さな妖精。助けてくれた若者に恩返しをするが、「感謝してはいけない」という約束を破られたことで、一生不幸をもたらした。

別名ヤレリーブラウン、Yallery Brown
時代・初出 1891年(採録) 年表:明治〜戦前のナゾ ›
発祥イギリス
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ヤレリー・ブラウンとは

ヤレリー・ブラウンは、イングランド東部のリンカンシャー州の湿地帯に伝わる民話に登場する妖精です。赤ちゃんほどの大きさで、しわだらけの老人のような顔をしており、長い金色の髪とひげが体中を覆っているといわれます。

民話のあらすじ

ある日、若者トムが畑で休んでいると、大きな平たい石の下から子どもの泣き声のような声が聞こえてきました。石を持ち上げると、そこから小さな妖精が飛び出し、「ヤレリー・ブラウン」と名乗って、助けてくれたお礼に仕事を手伝ってやると言います。ただし、「決してわしに礼を言ってはならない」と念を押しました。ところが、トムはつい礼を言ってしまいます。怒ったヤレリー・ブラウンは、トムの仕事を台無しにするようになり、トムは一生不運に見舞われ続けたといいます。

民話の記録

この話は、1891年に民話研究家のM・C・バルフォアがリンカンシャーで採録し、方言のまま学術誌に発表しました。その後、ジョーゼフ・ジェイコブズが1894年の『続イギリス民話集』で読みやすく書き直し、広く知られるようになりました。妖精に感謝の言葉を口にしてはいけないという、ヨーロッパの妖精伝承によく見られる約束事を伝える話です。

出典・参考文献

  1. Legends of the Cars(M. C. Balfour、1891)
  2. 続イギリス民話集(More English Fairy Tales)(ジョーゼフ・ジェイコブズ、1894)

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