山をも動かすほどの力をもち、ときに神々と争い、ときに世界そのものの材料となった巨人たち。巨人の物語は、ギリシャ、北欧、中東、そして日本まで、世界中の神話や伝説に登場します。
世界の神話・伝説の巨人たち
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ユミル
ゆみる
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タイタン
たいたん
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ギガンテス
ぎがんてす
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サイクロプス
さいくろぷす
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ネフィリム
ねふぃりむ
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フンババ
ふんばば
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ダイダラボッチ
だいだらぼっち
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世界を作った巨人
北欧神話のユミルは、天地が生まれる前に現れた原初の巨人です。神々に倒されたユミルの体から、大地や海、山、空が作られたといいます。巨人の体から世界が生まれるという神話は、中国の盤古やインドのプルシャなど、各地に見られます。
神々と戦った巨人族
ギリシャ神話では、オリュンポスの神々より前に世界を治めていた巨神族タイタンが、ゼウスたちとの10年に及ぶ戦いに敗れました。続いて大地の女神ガイアが生んだ巨人族ギガンテスも神々に挑み、英雄ヘラクレスの力によって打ち倒されます。英語の「ジャイアント」は、このギガンテスに由来する言葉です。
額に一つ目をもつサイクロプスは、ゼウスの雷を作った鍛冶の名人として、また英雄オデュッセウスを苦しめた人食い巨人として語られます。地中海の島で見つかる小型の象の頭骨が、一つ目の巨人の伝説を生んだという説もあります。
聖書と古代メソポタミアの巨人
旧約聖書には、天の存在と人間の娘の間に生まれたという謎の巨人ネフィリムが登場します。また、世界最古級の物語『ギルガメシュ叙事詩』では、杉の森を守る恐ろしい番人フンババが、英雄ギルガメシュと戦います。
日本の巨人ダイダラボッチ
日本にも、各地に巨人の伝説が残っています。ダイダラボッチは、富士山を作った、湖はその足跡だ、などと語られる巨人で、東京の代田(だいた)や神奈川県相模原市の沼など、地名や地形と結びついた伝説が数多くあります。
ご注意 私有地・立入禁止区域への侵入は法律で禁止されています。現地の方の迷惑になる行為はおやめください。
地図上の位置は、伝承・目撃の舞台となった地域の目安です。多くの地点は市区町村・都道府県(海外は都市を約10km単位に丸めた位置・国)の代表点に置いており、正確な場所を示すものではありません。
市区町村の代表点:アドレス・ベース・レジストリ(デジタル庁)をもとにした Geolonia 住所データ(CC BY 4.0) / 国の代表点:Natural Earth
なぜ巨人の神話は世界中にあるのか
巨人の物語が世界中に存在する理由については、大昔の大型動物の化石を巨人の骨と考えた、山や湖などの大きな地形の成り立ちを説明しようとした、自然の脅威や先住の人々を巨人として語った、などのさまざまな説があります。巨人の伝説には、人々が世界の成り立ちをどう理解しようとしたかが映し出されているのです。