キャトルミューティレーションとは
キャトルミューティレーション(cattle mutilation)は、英語で「家畜の切断」という意味で、牧場の牛などが、体の一部を切り取られた状態で死んでいるのが見つかる現象を指します。目や耳、舌、唇、生殖器などがまるで鋭い刃物で切り取られたようになくなり、周囲に血の跡がほとんどない――と報告されることが多いのが特徴です。
アメリカで多発した事件
こうした家畜の変死が広く知られるきっかけになったのは、1967年にアメリカ・コロラド州で、馬が頭部の肉をそぎ取られた状態で見つかった事件でした。1970年代に入ると、アメリカ中西部などで同じような牛の変死が数多く報告され、新聞やテレビで大きく取り上げられました。現場の近くでUFOや謎のヘリコプターを見たという話もあり、「宇宙人が牛を実験に使っている」「秘密の組織が何かを調べている」などの説が広まりました。
調査でわかったこと
1979年から80年にかけて、アメリカの連邦捜査局(FBI)の元捜査官が、州の依頼で家畜の変死を詳しく調べました。その結果、多くは病気などで自然に死んだ動物の体を、死後にコヨーテや鳥、虫などが食べたものだと結論づけられました。目や舌、唇などのやわらかい部分は、真っ先に動物に食べられやすい場所です。また、死後に体が膨らんで皮膚が裂けると、刃物で切ったようなきれいな切り口に見えることがあり、血は体の低い位置にたまったり固まったりするため、抜かれたように見えるのです。
今も語られるナゾ
それでも、すべての事例が説明されたわけではないと考える人もおり、キャトルミューティレーションは今もUFOの話題として語り継がれています。南米で家畜の血を吸うといわれたUMAチュパカブラの話とも、よく結びつけられます。





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