モアイとは
モアイは、南太平洋に浮かぶチリ領イースター島(現地の言葉でラパ・ヌイ)に残る、巨大な人の上半身をかたどった石像です。島には大小合わせて約900体のモアイがあるとされ、大きなものは高さ10メートル、重さ80トンを超えます。島全体がラパ・ヌイ国立公園として、1995年にユネスコの世界遺産に登録されました。
モアイは誰が、何のために作った?
モアイを作ったのは、太平洋の島々を船で渡ってきたポリネシア系の島民の祖先です。10〜16世紀ごろにかけて、島の東にあるラノ・ララク火山の凝灰岩を石器で削り出して作られました。
モアイは、亡くなった首長や祖先を表し、その霊の力で村を守るものと考えられています。多くのモアイは「アフ」と呼ばれる石の祭壇の上に、海に背を向けて村の方を見守るように立てられています。海を向いて立つアフ・アキヴィの7体のモアイは例外として有名です。頭に赤い石の「プカオ」をのせたモアイや、目にサンゴの白目がはめ込まれたモアイもあります。
モアイの運び方の謎と「歩くモアイ」
石切り場から何キロも離れた海岸まで、巨大なモアイをどうやって運んだのかは長い間の謎でした。島には「モアイは自分で歩いた」という言い伝えがあり、2012年には研究者が、立てたモアイの像に何本ものロープをかけて左右に揺らすことで、少人数でも像を「歩かせる」ように運べることを実験で示しました。
ラノ・ララクの斜面には、作りかけのモアイや、胴体が土に埋まって頭だけが出ているモアイが数多く残っています。「モアイには体がある」という話題がよくネットで話題になるのは、これらの像の発掘調査が知られるようになったためです。
モアイとムー大陸・古代文明の伝説
絶海の孤島に巨大な石像があることから、モアイは古くから謎の古代文明と結びつけて語られてきました。20世紀前半には、ジェームズ・チャーチワードが、イースター島は太平洋に沈んだムー大陸の名残だと主張しました。また島に残る未解読の文字「ロンゴロンゴ」も、謎を深める材料となっています。現在の研究では、モアイはポリネシアの人々が独自に築いた文化の成果と考えられています。イギリスのストーンヘンジと並ぶ、世界の巨石遺跡の代表です。





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