バミューダトライアングルとは
バミューダトライアングルは、アメリカのフロリダ半島の先端、大西洋に浮かぶバミューダ諸島、カリブ海のプエルトリコを結ぶ、三角形の海域の呼び名です。この海域では、船や飛行機が跡形もなく消えてしまう事故が多いとされ、「魔の三角海域」「魔の海域」として世界中に知られるようになりました。
バミューダトライアングルの謎をめぐっては、異次元の穴、UFO、海に沈んだアトランティスの遺跡など、さまざまな説が語られてきました。しかし、詳しく調べてみると、その「謎」の多くには、意外な真相がありました。
フライト19の消失
バミューダトライアングルの事件として最も有名なのが、1945年12月5日に起きた「フライト19」の消失です。アメリカ海軍の5機の雷撃機が、フロリダの基地から訓練飛行に飛び立ったまま、行方不明になりました。無線では、隊長が方角がわからなくなったと伝えていたといいます。
さらに、5機を捜索するために飛び立った飛行艇も、その日のうちに行方不明になりました。合わせて6機、20人以上が消えたこの出来事は、バミューダトライアングルの伝説の中心として、何度も語られることになります。
そのほかの事件
1918年には、アメリカ海軍の大型輸送船サイクロプス号が、300人以上を乗せたまま、この海域で消息を絶ちました。救難信号も残さず、船の残骸も見つからなかったため、大きな謎として語り継がれています。
「バミューダトライアングル」の誕生
「バミューダトライアングル」という名前が生まれたのは、1964年のことです。作家ヴィンセント・ガディスが、雑誌の記事で、この海域で起きた船や飛行機の遭難をひとつの謎としてまとめ、「死のバミューダ・トライアングル」と呼びました。
そして1974年、チャールズ・バーリッツの本『謎のバミューダ海域』が世界的なベストセラーになると、バミューダトライアングルは一気に有名になりました。日本でも1970年代にブームとなり、テレビ番組や雑誌でたびたび取り上げられました。
語られたさまざまな説
バミューダトライアングルで船や飛行機が消える理由として、さまざまな説が唱えられてきました。異次元への入り口がある、UFOが船や飛行機を連れ去っている、海の底に沈んだアトランティスの遺跡から不思議なエネルギーが出ている、強い磁気の異常がある、などです。
謎は解けたのか
1975年、アメリカの図書館員ローレンス・クシェは、バミューダトライアングルの事件とされる出来事を、当時の新聞や記録にさかのぼって一つずつ調べ直し、その結果を本にまとめました。
クシェの調査によると、伝説として語られてきた事件の多くは、実際には激しい嵐の中で起きた遭難だったり、まったく別の海域で起きた事故だったり、記録そのものが見つからない、つまり実際には起きていない事件だったりしました。本や雑誌で紹介されるうちに、話がふくらみ、不思議な部分だけが強調されていったのです。
事故が多い本当の理由
バミューダトライアングルの海域は、アメリカ東海岸とカリブ海を結ぶ、世界でも特に船や飛行機の行き来が多い場所です。そのため、事故の件数そのものは多くなります。また、この海域は、突然の嵐やハリケーンが多く、メキシコ湾流と呼ばれる強い海流も流れています。遭難した船や飛行機の残骸は、強い海流によってすぐに遠くへ流されてしまうため、「跡形もなく消えた」ように見えることがあるのです。
アメリカの沿岸警備隊や保険会社なども、この海域で特に事故が多いわけではない、という見方を示しています。フライト19も、天候が悪化する中で方角を見失い、燃料が尽きて海に墜落したと考えられています。
消える船の謎
船が乗組員とともに消える話としては、1872年に乗組員が消えた状態で見つかったメアリー・セレスト号も有名です。また、軍艦を見えなくする実験で船が消えたというフィラデルフィア実験の都市伝説も、バミューダトライアングルの話とあわせて語られることがあります。





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