ドッペルゲンガーとは
ドッペルゲンガーは、自分とまったく同じ姿をした「もう一人の自分」を見る、あるいは、自分がいるはずのない場所で目撃されるという現象です。ドイツ語で「二重に歩く者」を意味する言葉で、18世紀末のドイツの作家ジャン・パウルが使ったのが始まりとされます。日本では「二重身(にじゅうしん)」や「離魂病」と呼ばれることもありました。
ドッペルゲンガーは、本人と口をきかない、本人に関係のある場所に現れる、などといわれ、自分のドッペルゲンガーを見た人は近いうちに死ぬという言い伝えがあります。
有名人のドッペルゲンガー体験
ドイツの文豪ゲーテは、若いころ、馬に乗って道を行く途中で、見たこともない服を着て向こうからやって来る自分自身の姿を見たと自伝に書いています。8年後、偶然にも同じ服を着て同じ道を通っていることに気づいたといいます。
日本では、作家の芥川龍之介が、座談会などで自分のドッペルゲンガーを見たことがあると語ったと伝えられ、ほどなく自ら命を絶ったことから、ドッペルゲンガーの不吉な言い伝えと結びつけて語られることがあります。ほかにも、アメリカのリンカーン大統領が鏡に二重に映る自分の顔を見たという逸話などが知られています。
ドッペルゲンガーの正体は?
医学の分野では、自分の姿を外に見る体験は「自己像幻視(オートスコピー)」と呼ばれ、脳の一部の働きの乱れや、片頭痛、てんかん、強い疲労やストレスなどと関係することがあると考えられています。実際に、脳の特定の部位を刺激すると、背後に誰かがいるように感じたり、自分の姿を見たように感じたりすることが、実験で確かめられています。
また、他人の空似(自分によく似た人)を見かけたり、知り合いから「どこそこで見かけた」と言われたりする体験が、ドッペルゲンガーの噂になることもあるでしょう。どこかで見たことがあるような感覚という点では、デジャヴとともに語られることの多い不思議な現象です。





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