人類は月に行っていない説とは
1969年7月、アメリカのアポロ11号が月面に着陸し、ニール・アームストロング船長とバズ・オルドリン飛行士が人類で初めて月に降り立ちました。その後1972年までに、アポロ計画では6回、計12人の宇宙飛行士が月面を歩いています。
ところが1970年代になると、「アメリカは月に行っておらず、映像は地球のスタジオで撮影されたものだ」という説が唱えられるようになりました。1976年にアメリカで出版された本や、火星探査の捏造を描いた映画『カプリコン・1』(1978年)などが話題となり、テレビ番組でも取り上げられて、世界中に広まりました。
捏造説の主な根拠とその答え
捏造説の根拠としてよく挙げられるのが、「空気のない月で旗がはためいている」という点です。しかし旗は、上辺に横棒を通してつり下げられており、立てるときに揺らした動きがそのまま残ったものです。空気がないために揺れがなかなか止まらなかったと説明されています。
「写真に星が写っていない」という指摘もあります。これは、太陽に照らされた明るい月面や宇宙服に合わせて露出を短くして撮影したため、暗い星が写らなかったものです。地球上で明るい場所から夜空を撮影しても、同じように星は写りません。「影の向きがばらばらで、照明が複数ある」という指摘も、月面の凹凸や地形によって影の向きが変わって見えるものとされています。
月に行った証拠
アポロ計画では、合計約380kgの月の石や砂が持ち帰られ、世界中の研究機関で調べられています。また、宇宙飛行士が月面に設置した反射板には、現在も地球からレーザーを当てて月までの距離を測る実験が行われています。2009年以降には、NASAの月探査機が月の周回軌道から着陸地点を撮影し、着陸船の残骸や、宇宙飛行士が歩いた足跡の筋まで確認されています。
さらに、当時アメリカと宇宙開発を競っていたソ連も、アポロの月着陸に異を唱えることはありませんでした。現在では、月面着陸は確かな事実だと考えられています。





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