イルミナティとは
イルミナティ(バイエルン啓明結社)は、1776年5月1日、ドイツ南部バイエルンのインゴルシュタット大学の法学教授アダム・ヴァイスハウプトによって創設された秘密結社です。「イルミナティ」はラテン語で「光に照らされた者たち(啓蒙された者たち)」を意味します。
当時のヨーロッパでは、理性によって迷信や古い権威から人々を解放しようとする啓蒙思想が広がっていました。イルミナティは、その考えを広め、教会や王権の力の乱用に対抗することを目的として、知識人や貴族などを会員に集めました。
イルミナティの解散
イルミナティは一時期、2000人ほどの会員を集めたとされますが、1784年から1785年にかけて、バイエルン選帝侯が秘密結社を禁止する命令を出したことで弾圧を受け、解散に追い込まれました。ヴァイスハウプトもバイエルンを追われ、組織としてのイルミナティは、創設から約10年でその歴史を終えました。
イルミナティの陰謀論
ところが解散後、「イルミナティは地下に潜って生き延び、フランス革命を引き起こした」と主張する本が出版され、陰謀論が広まり始めます。その後も、イルミナティは各国の政府や金融、メディアを裏で操り、世界を一つに支配する「新世界秩序(ニューワールドオーダー)」を作ろうとしている、と語られるようになりました。
三角形の中に目を描いた「プロビデンスの目」や、アメリカの1ドル札のピラミッドがイルミナティの印だという話、有名人がイルミナティのサインを送っているという噂などもネットで広まっていますが、いずれも確かな根拠はありません。フリーメーソンと混同されることも多く、陰謀論が特定の人々への偏見に結びつく危険も指摘されています。秘密結社をテーマにしたカードゲーム「イルミナティカード」も、予言の都市伝説として知られています。



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