世界システムとは
世界システムとは、「世界は、ふつうの人には見えない大きな仕組み(システム)によって動かされており、その仕組みが今、まったく新しいものへと切り替わろうとしている」という都市伝説の考え方です。テレビ東京系の番組『やりすぎ都市伝説』で、都市伝説を語る芸人のMr.都市伝説・関暁夫さんが、繰り返し語ってきたテーマとして知られています。
番組で語られてきたこと
2017年9月29日に放送されたスペシャル番組では、関さんがアメリカで体内に埋め込むマイクロチップの研究を取材し、自らも注射でチップを体に入れる様子が放送されました。将来は子どもや孫の世代が「ピアス感覚」でチップを入れるようになると語っています。
2020年秋の放送に合わせたインタビューでは、コロナ禍で電子決済やリモートワーク、AIによる監視が世界中に急速に広がったことを、お金の価値から精神的な価値を重んじる「精神テクノロジー文明」への移り変わりとして語りました。そして、この「ニューシステム」に対応できる人は生き残り、対応できない人は取り残されていくと述べています。2025年冬のインタビューでは、2026年に新しい新世界秩序が誕生し、その13年後の2039年に再び新たな秩序が生まれるとも語っています。
ほかの都市伝説とのつながり
世界の仕組みを一部の人々が動かしているという考え方は、ニューワールドオーダー(新世界秩序)やイルミナティ、ディープステートなどの陰謀論と共通しています。また、人間とテクノロジーの融合を目指すトランスヒューマニズム、AIが人間の知能を超えるシンギュラリティ、関さんが紹介したヒューメイリアンの話とも結びつけて語られます。
どう受け止めればよいか
キャッシュレス決済やAI、監視カメラの技術が広がっていることは、実際に起きている社会の変化です。しかし、それが特定の人々が計画した「世界のシステムの切り替え」だという証拠は示されていません。番組自体も「ウソかホントかわからない」と題し、「信じるか信じないかはあなた次第です」という言葉で締めくくられる、娯楽として楽しむ都市伝説です。時期や内容がばくぜんとした予言は、あとから現実の出来事に当てはめやすいことにも注意が必要です。
学問の「世界システム論」とは別のもの
なお、アメリカの社会学者イマニュエル・ウォーラーステインが1970年代に唱えた「世界システム論」は、世界経済を「中心」と「周辺」の国々の結びつきとしてとらえる学問上の理論で、この都市伝説とは関係ありません。社会が管理される未来への不安は、ディストピアの物語でも古くから描かれてきました。

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