ニューワールドオーダーとは
ニューワールドオーダー(新世界秩序、NWO)とは、もともとは国際政治の用語で、大きな戦争や体制の変化のあとに生まれる新しい国際秩序を指す言葉です。第一次世界大戦後の国際連盟の構想や、第二次世界大戦後の国際連合の成立の際にも使われ、1990年には、冷戦の終わりと湾岸危機を受けて、アメリカのジョージ・H・W・ブッシュ大統領が演説でこの言葉を使い、注目されました。
陰謀論としての新世界秩序
一方で、この言葉は陰謀論の世界で、まったく別の意味で使われるようになりました。それは、イルミナティやフリーメーソンなどの秘密結社、あるいは国際的な金融資本家や政治家たちが、各国の主権をなくして世界を一つの政府のもとに統一し、人々を監視・管理しようとしている、という主張です。
陰謀論の中では、国際機関、ワクチン、マイナンバーのような個人番号制度、キャッシュレス化、監視カメラなどが、すべてその計画の一部だと語られることがあります。こうした話はディープステートの陰謀論とも結びつき、インターネットを通じて世界中に広がりました。
陰謀論とどう向き合うか
新世界秩序の陰謀論には、確かな証拠は示されていません。また、こうした陰謀論の中には、特定の民族や集団を「世界を操る黒幕」とする差別的な主張が含まれることもあり、過去には迫害やヘイトにつながった例もあります。
一方で、監視技術の広がりや国際的な権力の集中への不安は、現実の社会問題として議論されています。管理社会の恐怖を描いたディストピア作品が人気を集めるのも、こうした不安の表れといえるでしょう。陰謀論と現実の問題とを区別し、情報の出どころを確かめることが大切です。
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