ディープステートとは?意味をわかりやすく
ディープステート(Deep State)とは、直訳すると「深層国家」で、選挙で選ばれた政治家とは別に、官僚機構や軍・情報機関、大企業や金融界の一部などが結びつき、国家を裏から動かしているとする考え方です。日本では「闇の政府」「影の政府」などと訳され、ネット上では略して「DS」とも呼ばれます。
ディープステートという言葉の由来
この言葉は、トルコ語の「derin devlet(デリン・デヴレット)」の英訳だとされます。トルコでは20世紀後半、軍や治安機関の一部と犯罪組織などが結びついた非公式のネットワークの存在が疑われ、1990年代の事件をきっかけに広く議論されるようになりました。
アメリカでは、2016年の大統領選挙のころから、ドナルド・トランプ氏の支持者らの間で「政府内部の勢力が大統領の政策を妨害している」という意味で使われるようになり、一気に広まりました。
陰謀論としてのディープステート
その後、ディープステートは、ネット上の匿名の投稿から広がった「Qアノン」などの陰謀論と結びつき、「世界を支配する悪の秘密組織がいて、それと戦う英雄がいる」という物語として語られるようになりました。こうした話は、フリーメーソンやイルミナティなどの古い秘密結社伝説とも混ぜ合わされ、日本を含む世界各地に拡散しました。
しかし、ディープステートが組織的に国家を支配しているという主張には、確かな証拠は示されていません。一方で、政治学の分野では、政権が代わっても官僚機構が続くことや、情報機関の権限をどう監視するかといった問題が、現実の課題として議論されています。陰謀論と現実の議論とを区別し、情報の出どころを確かめることが大切です。





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