イルミナティカードとは
イルミナティカードとは、アメリカのゲーム会社スティーブ・ジャクソン・ゲームズが発売したカードゲーム『イルミナティ』シリーズのカードのことです。1982年にボックス型のゲームとして登場し、1994〜1995年にはトレーディングカードゲーム『Illuminati: New World Order(INWO)』として数百種類のカードが発売されました。
ゲームの内容は、プレイヤーが世界を裏から操る秘密結社となり、政府や企業、さまざまな団体を支配下において世界征服を目指すという風刺的なものです。陰謀論そのものをパロディにした、ユーモアのある作品として作られました。
イルミナティとは
もとになった「イルミナティ(啓明結社)」は、1776年にドイツのバイエルンで大学教授アダム・ヴァイスハウプトが創設した実在の秘密結社です。啓蒙思想を広めることを目的としていましたが、1785年ごろのバイエルン政府の禁止令によって解散しました。しかしその後も「イルミナティは生き残り、世界を裏で操っている」という陰謀論が語り継がれ、フリーメーソンと並ぶ秘密結社伝説の代表になりました。
イルミナティカードの予言とは
イルミナティカードが都市伝説になったのは、カードの絵柄が後に起きた出来事を「予言していた」とネットで話題になったためです。たとえば、炎上する高層ビルを描いた「Terrorist Nuke」のカードが2001年のアメリカ同時多発テロを、ほかのカードが大地震や原発事故、感染症の流行、大統領選挙などを予言していたと語られました。日本でも2011年の東日本大震災のころから広く知られるようになりました。
イルミナティカードの真相
カードは数百種類もあり、テロ・災害・暴動・病気など「いつか起こりそうな出来事」を風刺的に描いたものが多く含まれています。そのため、何か大きな事件が起きたあとに、似た絵柄のカードを探して結びつければ、いくらでも「的中」に見えてしまうと指摘されています。予言として広まっている画像の中には、公式のカードではないファンの創作や加工されたものも混じっています。
また、同社は1990年に、ゲームの原稿をめぐってアメリカのシークレットサービスによる家宅捜索を受けたことがあります。実際にはこのゲームとは別の作品に関するもので、のちに裁判で同社の主張が認められましたが、この事件も「政府が予言を恐れた」という噂に尾ひれをつける材料になりました。

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