マンデラ効果とは
マンデラ効果とは、大勢の人が、実際の事実とは違うことを、同じように記憶している現象のことです。名前は、南アフリカの反アパルトヘイト運動の指導者で、のちに大統領となったネルソン・マンデラに由来します。マンデラは1990年に釈放され、2013年に亡くなりましたが、「1980年代に獄中で亡くなったニュースを見た」と記憶している人が少なくなかったのです。
このことに気づいたアメリカの作家フィオナ・ブルームが、2010年ごろにウェブサイトで同じような体験を集め、「マンデラ効果」と名付けました。
マンデラ効果の例
よく挙げられる例に、ボードゲーム「モノポリー」のキャラクターの男性が片眼鏡をかけていると思っている人が多い(実際にはかけていない)、ポケモンのピカチュウのしっぽの先が黒いと思っている人が多い(実際には黒くない)といったものがあります。身近なロゴや有名な映画のセリフなどでも、「記憶と違う」という声がネット上でたびたび話題になります。
パラレルワールド説
ネット上では、マンデラ効果は「自分が別の世界線(パラレルワールド)から移ってきた証拠だ」「誰かが過去を書き換えた」といった説と結びつけて語られることがあります。下北沢タイムスリップなど、パラレルワールドに関係する不思議な話とあわせて楽しまれています。
心理学ではどう説明されるか
心理学では、人の記憶は録画のように正確なものではなく、思い出すたびに作り直されるものだと考えられています。似たキャラクターのイメージが混ざったり、「こうだったはず」という思い込みで記憶が補われたりすることで、多くの人に同じ記憶違いが起こると説明されます。2022年には、アメリカの研究者が、ロゴやキャラクターについて多くの人が同じ間違いをすることを実験で確かめた論文を発表しています。





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