ユグドラシルとは
ユグドラシルは、北欧神話に登場する巨大なトネリコの木で、「世界樹」とも呼ばれます。その枝は天にまで広がり、三本の太い根は神々や巨人、死者の国にまで伸びて、九つの世界を一つに結びつけているとされます。名前は「ユッグ(オーディンの別名)の馬」を意味するという説があり、オーディンが木に吊り下がった神話に由来すると考えられています。物語はスノッリ・ストゥルルソンの『スノッリのエッダ』などに記されています。
ユグドラシルと九つの世界
ユグドラシルが結ぶ九つの世界には、神々の住むアースガルズ、人間の住むミズガルズ、巨人の国ヨトゥンヘイム、死者の国ヘル、氷の国ニヴルヘイム、炎の国ムスペルヘイムなどがあります。人間の世界ミズガルズの周りの海には、大蛇ヨルムンガンドが横たわっています。
木の根元には、運命の女神ノルンたちが住むウルズの泉、知恵の巨人ミーミルが守るミーミルの泉などがあり、ノルンたちは毎日泉の水と泥を木にかけて、枯れないように世話をしています。一方、根をかじり続ける竜ニーズヘッグ、梢にとまる大鷲、その間を行き来して悪口を伝え合うリスのラタトスクなど、多くの生き物が木に住んでいます。
オーディンとルーン文字
主神オーディンは、知恵を得るためにユグドラシルの枝に九日九夜のあいだ首を吊り、自らの槍に刺されたまま飲まず食わずで過ごしたといいます。その苦行の果てに、オーディンはルーン文字の秘密を見いだしたと伝えられています。
神々と巨人の最終戦争ラグナロクでは、ユグドラシルも大きく揺れ動きますが、その中に隠れていた一組の男女が生き延び、新しい世界の祖先になるとされます。世界樹ユグドラシルは、現代のゲームやアニメなどにもたびたび登場します。巨大な木の伝説としては、日本の御木国の巨木伝説もあります。

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