マンティスマンとは
マンティスマンは、昆虫のカマキリ(英語でマンティス)によく似た姿をしているとされる宇宙人のタイプです。逆三角形の頭に、つり上がった大きな目、細長い首と胴体、細い手足を持ち、背の高さは2m前後と、人間より大きく語られることが多いのが特徴です。色とりどりの長いローブをまとっていたという話もあります。「マンティス型宇宙人」「昆虫型宇宙人(インセクトイド)」とも呼ばれます。
アブダクション体験談への登場
マンティスマンは、宇宙人に連れ去られて体を調べられたというアブダクションの体験談の中で語られるようになった宇宙人です。初期のアブダクションの体験談では、宇宙人の多くは小柄なグレイで、その大きな目が「虫のようだ」と表現されることはあっても、カマキリのような姿の宇宙人ははっきりとは登場しませんでした。1987年にアメリカの作家ホイットリー・ストリーバーが自身の体験として書いた本『コミュニオン』に、昆虫を思わせる存在が描かれたのが早い例とされ、1990年代ごろから、カマキリのような宇宙人を見たという体験談が増えていきました。
グレイを指揮する存在
アブダクションの体験談を集めたアメリカの研究家の中には、マンティスマンを、実際に人間を調べるグレイたちを指揮・監督する、地位の高い存在として位置づける人もいました。体験談では、マンティスマンは手術台のような台に寝かされた体験者のそばに立ち、静かに様子を見守っていた、と語られることがよくあります。テレパシーで話しかけてきたという話もあります。
幻覚剤の研究とのつながり
マンティスマンは、意外なところでも話題になりました。1990年から1995年にかけて、アメリカのニューメキシコ大学の精神科医リック・ストラスマンは、強い幻覚作用を持つ物質DMTを、許可を得たうえでボランティアに投与し、その体験を記録する研究を行いました。参加者の多くは、人間ではない知的な存在に出会ったと報告し、その中には、カマキリやハチ、爬虫類のような姿の存在もいたといいます。ストラスマンは、こうした体験がアブダクションの体験談とよく似ていることを指摘しています。ただし、アブダクションの体験と脳内の物質の関係は、確かめられていない仮説です。
世界の神話のカマキリ
カマキリが特別な生き物とされたのは、宇宙人の話だけではありません。アフリカ南部の先住民サン人の神話では、カマキリの姿をとる神「カッゲン」が、世界を作り、人々に火や言葉をもたらしたいたずら好きの神として語られています。また、英語でカマキリを「祈るカマキリ(プレイング・マンティス)」と呼ぶように、前脚をそろえた姿は、祈りをささげる人の姿にたとえられてきました。
マンティスマンをめぐる受け止め方
マンティスマンの姿や出身地については、さまざまな説がインターネット上で語られていますが、実在を示す証拠はありません。アブダクションの体験談の多くは、睡眠中に体が動かなくなる金縛り(睡眠麻痺)や、催眠で作られた記憶などで説明できると考えられています。カマキリは、大きな目でじっと獲物を見つめ、祈るように前脚をそろえる独特の姿から、昔から世界各地で神秘的な生き物とされてきました。そうした姿が、人間とはまったく違う「異質な知性」のイメージに結びついたのかもしれません。宇宙人のタイプとしては、人間そっくりのノルディックや、爬虫類型のレプティリアンもあわせて読んでみてください。





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