NHIとは
NHIは、英語の「Non-Human Intelligence(ノンヒューマン・インテリジェンス)」の頭文字をとった言葉で、「人間ではない知性」「非人間知性体」などと訳されます。日本では「非地球人知性体」と紹介されることもあります。UFO(現在のアメリカ政府の呼び方ではUAP=未確認異常現象)を操っているかもしれない、人間以外の知的な存在をまとめて指す言葉です。
「宇宙人(エイリアン)」と言わずに「人間ではない知性」と呼ぶのは、その存在が宇宙から来たのか、別の次元から来たのか、あるいは地球にもともといたのかがわからないためです。正体を決めつけずに議論するための、新しい言い方といえます。
アメリカ議会での定義
NHIという言葉が広く知られるようになったきっかけは、2023年7月にアメリカの上院議員たちが提出した、UAPに関する政府の記録の公開を求める法案(UAP情報公開法案)でした。この法案では、NHIを「その性質や起源にかかわらず、UAPに関わっていると考えられる、または連邦政府が把握している、人間ではない知的な生命体」と定義しました。法案の内容は、最終的に成立した法律では大幅に弱められましたが、議会の文書に「人間ではない知性」という言葉が書き込まれたことは、大きな話題になりました。
2023年の公聴会での証言
2023年7月26日、アメリカ下院の小委員会でUAPに関する公聴会が開かれました。元情報将校のデヴィッド・グラッシュ氏は、「アメリカ政府は、墜落した人間ではない存在の乗り物を回収し、その技術を解析する秘密の計画を何十年も続けている」と証言しました。さらに、乗り物とともに「人間ではない生物の遺体」も回収されていると述べ、世界中で大きく報道されました。ただし、具体的な場所や証拠については「公開の場では話せない」として、詳しくは語りませんでした。
同じ2023年9月には、メキシコの議会でも「人間ではない存在の遺体」とされるミイラが公開され、話題になりました(メキシコ議会の「宇宙人のミイラ」)。
国防総省の調査結果
これに対して、アメリカ国防総省のUAP調査機関(AARO)は、2024年3月に、1945年以降のアメリカ政府とUAPの関わりを調べた報告書を公表しました。報告書は、地球外の存在や技術が見つかった、あるいは政府や企業がそれを隠しているという確かな証拠は見つからなかったと結論づけています。墜落した宇宙船の破片とされた金属の試料も、地球で作られた合金だったとされました。
一方で、証言者たちは「重要な情報は報告書に含まれていない」と反論しており、議論は今も続いています。
NHIをめぐる話の受け止め方
公聴会の証言の多くは「他の人から聞いた話」で、本人が直接見たものではありません。また、現在までに、NHIの存在を示す物的な証拠は公開されていません。一方で、正体のわからない飛行物体の報告そのものは数多くあり、アメリカ政府は安全保障の問題として調査を続けています。日本でも2024年に、国会議員がUAPについて考える議員連盟を作るなど、関心が高まっています。
人間ではない知的な存在をめぐる話としては、宇宙人に連れ去られたというアブダクションや、1947年のロズウェル事件、宇宙人のタイプとして語られるグレイ・ノルディック・マンティスマンなども参考にしてください。
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