メガロドンとは
メガロドンは、約2300万年前から約360万年前の海にすんでいた、史上最大級の肉食のサメです。学名は「オトドゥス・メガロドン」で、「メガロドン」はギリシャ語で「大きな歯」という意味です。化石として見つかる歯は大きなもので長さ15cmを超え、全長は15m以上に達したと推定されています。
メガロドンは、クジラなどの大型の海の生き物を襲って食べていた、海の頂点に立つ捕食者でした。「今も深海で生きているのではないか」という生存説は、UMAの話題として根強い人気があります。
「舌の石」と呼ばれた歯
メガロドンの歯の化石は、昔から世界各地で見つかっていました。ヨーロッパでは、三角形の大きな歯の化石は「舌の石(グロッソペトラ)」と呼ばれ、竜や蛇の舌が石になったものだと考えられていました。毒を消すお守りとして、大切にされることもありました。
1667年、デンマーク出身の学者ニコラウス・ステノは、イタリアで捕まえられた大きなサメの頭を解剖し、その歯が「舌の石」とそっくりであることを発見しました。ステノは、「舌の石」は大昔のサメの歯の化石であると結論づけ、化石が昔の生き物の遺骸であるという考え方を広めるきっかけを作りました。
どれくらい大きかったのか
メガロドンは、骨が軟骨でできているサメの仲間のため、体の骨は化石として残りにくく、見つかるのはほとんどが歯や背骨の一部です。そのため、全体の大きさは、歯の大きさなどから推定するしかありません。
研究者たちは、現在のホホジロザメの体と歯の大きさの関係などをもとに、メガロドンの全長を15m以上と推定しています。研究によっては、最大で20m近くに達したとする推定もあります。口を大きく開けると、大人が立ったまま入れるほどの大きさだったと考えられています。
メガロドン生存説
「メガロドンは今も深海で生き残っているのではないか」という説は、UMAの話題として人気があります。19世紀の海洋調査船チャレンジャー号が海底から採集したメガロドンの歯の中に、比較的新しいものがあるのではないかとされたことや、巨大なサメの目撃談が、その根拠として語られてきました。
2018年には、深海から現れた巨大なメガロドンと人間の戦いを描いた映画も公開され、大きな話題になりました。
メガロドンは生きている?
しかし、現在の研究では、新しいとされた歯の年代の推定は誤りだったと考えられています。メガロドンは数百万年前に絶滅しており、生き残っているという科学的な証拠はありません。
また、メガロドンは浅い温かい海で、クジラなどを食べて暮らしていたと考えられており、暗く冷たく、えさの少ない深海で生きていくのは難しいと考えられます。これほど巨大なサメが生きていれば、クジラの体に大きなかみ跡が残ったり、漁の網にかかったりするはずですが、そうした証拠は見つかっていません。
絶滅の理由
メガロドンが絶滅した理由としては、地球の気候が寒くなり、海の温度が下がったことで、すみやすい温かい海が減ったことや、えさとなるクジラの仲間が寒い海へ移っていったことが考えられています。
また、同じころに現れたホホジロザメとの競争も、絶滅の原因の一つと考えられています。近年の研究では、歯に含まれる成分の分析から、メガロドンとホホジロザメが同じような獲物を食べていた可能性が示されています。
海の巨大生物
海の巨大な生き物の話としては、海の大蛇シーサーペントや、北欧の伝説の怪物クラーケンもよく知られています。クラーケンの正体ともいわれるダイオウイカのように、実際に深海には、まだ謎の多い巨大な生き物がすんでいます。







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