ミニョコンとは
ミニョコンは、南米ブラジルなどにすむとされる巨大なミミズのような未確認動物(UMA)です。名前はポルトガル語で「大きなミミズ」を意味します。体長は数十mにもなり、黒っぽいうろこのような皮膚に覆われ、頭には角のようなものが2本あるともいわれます。
ミニョコンは、地面の下を掘り進み、通った後に深い溝を残すといわれる、とても変わったUMAです。モンゴルのモンゴリアン・デス・ワームと並ぶ、ワーム(虫)型UMAの代表的な存在です。
大地を掘り進む怪物
ミニョコンは、地中を掘り進んだり、川の中を泳いだりしながら移動するといわれます。ミニョコンが通った後には、地面に深い溝ができ、木が根元から倒れ、川の流れが変わってしまうほどだと語られました。一晩のうちに、道や畑に大きな溝ができていたのは、ミニョコンのしわざだと考えられていたのです。
ときには、川岸で水を飲んでいた牛や馬などの家畜を、水中に引きずり込むとも恐れられていました。広大な大地と大きな川が広がるブラジルの内陸部では、こうした話が人々の間で語り継がれてきました。
19世紀の記録
ミニョコンの話は、19世紀の後半、ブラジル南部で暮らしたドイツ生まれの博物学者フリッツ・ミュラーによって、ヨーロッパの学術誌に紹介されました。ミュラーは、ダーウィンの進化論を支持したことで知られる研究者で、現地の人々から聞いたミニョコンの目撃談や、ミニョコンが残したとされる溝の様子を記録しています。
記録には、川岸の地面が崩れて大きな溝ができた、黒い大きな生き物が川を泳いでいた、といった話が含まれていました。こうした記録によって、ミニョコンは南米の謎の生き物として知られるようになりました。
ミニョコンの正体は?
ミニョコンの正体については、いくつかの説があります。一つは、南米に実在する大型のアシナシイモリの仲間を見間違えたという説です。アシナシイモリは、手足のない、ミミズやヘビのような姿をした両生類で、中には体長1mを超える種もいます。地中や水中で暮らすため、人の目に触れることが少なく、突然姿を見せると驚かされることがあります。
また、大きなウナギや、南米の川にすむ大型の魚、巨大なミミズの見間違いとする説もあります。南米には、体長が1mを超える大型のミミズも実際に生息しています。
巨大な古代動物の「トンネル」
ミニョコンの話と結びつけて注目されているのが、ブラジル南部で数多く見つかっている、古代の巨大なトンネルです。直径1mを超える大きなものもあり、壁には大きな爪の跡が残されています。研究者たちは、これらのトンネルは、かつて南米にすんでいた巨大なナマケモノやアルマジロの仲間が掘った巣穴だと考えています。
こうした古代の動物は、1万年ほど前までに絶滅したと考えられていますが、地面を掘る巨大な動物がかつて実在していたことは確かです。ミニョコンの伝説には、そうした巨大な動物の記憶や、古いトンネルの跡を見た人々の想像が含まれているのかもしれません。
大地の崩れと伝説
大雨のあとに地面が崩れたり、川岸がえぐられたりして、突然大きな溝ができることもあります。こうした自然の現象が、目に見えない巨大な生き物のしわざとして語られた可能性も考えられます。人の力では説明できない大地の変化を、ミニョコンという怪物の姿で表したともいえるでしょう。
世界のワーム型UMA
巨大なミミズやワームの怪物は、世界各地の伝承やフィクションに登場します。ゴビ砂漠のモンゴリアン・デス・ワームのほか、映画やゲームでも、地中から突然現れる巨大なワームは定番の怪物です。アイスランドのラーガルフリョトムリンのように、湖にすむ大蛇も「ワーム」と呼ばれることがあります。





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