ソイガの書とは
ソイガの書は、16世紀のイギリスに伝わった、作者不明のラテン語の魔術書です。写本の中では「アルダライア、またの名をソイガ」と名乗っており、天使や悪魔の名前、占星術、呪文などとともに、文字がぎっしりと並んだ36の表が収められています。
ジョン・ディーと天使の答え
ソイガの書を所有していたのが、エリザベス1世の顧問を務めた数学者・占星術師のジョン・ディーです。ディーは本に並ぶ謎の文字表の意味を知ろうとし、霊媒のエドワード・ケリーを通じて天使と交信する儀式を行いました。記録によると、1583年、天使ウリエルは「ソイガの書は、楽園でアダムに天使が授けたものである」と告げ、その意味を解き明かせるのは大天使ミカエルだけだと答えたといいます。結局、ディーはこの表を読み解くことができませんでした。
失われた魔術書の再発見
ディーの死後、ソイガの書は行方がわからなくなり、長いあいだ失われた本だと考えられていました。ところが1994年、ディーの研究をしていた歴史学者デボラ・ハークネスが、オックスフォード大学のボドリアン図書館と大英図書館の蔵書の中に、「アルダライア」という題で登録されていた写本がソイガの書であることを突き止めました。
その後、暗号研究者ジム・リーズが、36の文字表が一定の規則で文字を並べ替えて作られていることを解き明かしました。ディーを悩ませた謎は、400年以上たってようやく一部が解かれたのです。ただし、表を何のために作ったのかはわかっていません。





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