水晶ドクロとは
水晶ドクロ(クリスタル・スカル)は、透明な水晶のかたまりを、人間の頭蓋骨そっくりの形に彫り上げた工芸品です。古代のマヤ文明やアステカ文明の遺物として紹介され、ロンドンの大英博物館や、アメリカのスミソニアン協会などが所蔵するものも知られています。
ミッチェル=ヘッジスの水晶ドクロと伝説
最も有名なのが「ミッチェル=ヘッジスの水晶ドクロ」です。イギリスの冒険家ミッチェル=ヘッジスの養女アンナが、1920年代に中米ベリーズのマヤ遺跡で見つけたと語ったもので、「運命のドクロ」とも呼ばれました。しかし実際には、ミッチェル=ヘッジスが1943年にロンドンの競売で購入した記録が残っています。
水晶ドクロには、「古代マヤの人々は全部で13個の水晶ドクロを作った。それがすべてそろうと、人類の秘密が明かされる(あるいは滅亡を防げる)」という伝説も語られるようになりました。2008年の映画『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』の題材にもなっています。
近代に作られた?
大英博物館とスミソニアン協会の研究者たちは、電子顕微鏡などで表面を詳しく調べました。その結果、回転する工具(ロータリー・ホイール)で削った跡が見つかりました。こうした工具は、ヨーロッパ人が来る前のアメリカ大陸では使われていなかったものです。
また、こうした水晶ドクロの多くは、19世紀後半にフランスの古美術商などを通じて世に出たことがわかっています。そのため、現在では19世紀以降にヨーロッパなどで作られたものと考えられています。メキシコのアステカの人々が、石などで頭蓋骨の彫刻を作っていたのは事実で、それにならって作られたのかもしれません。有名なオーパーツの一覧はオーパーツのページにまとめています。
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