ネッシー

ねっしー

UMA

スコットランドのネス湖にすむとされる首の長い怪獣。1930年代から目撃が増え、世界で最も有名なUMAの一つになった。

別名ネス湖の怪獣、Loch Ness Monster
時代・初出 1930年代(古い伝承は6世紀ごろ) 年表:明治〜戦前のナゾ ›
発祥イギリス
関連人物
ゆかりの日
  • 4月21日ネッシーの「外科医の写真」が新聞に掲載される(1934年)
  • 5月2日地元紙がネス湖の怪物の目撃を報じる(1933年)
ステータス
レア度
危険度
実在確率
知名度

ランキングに投票

ログイン不要・1日1回応援できます。 ランキング一覧

この項目が出るVS対決

ネッシーとは

ネッシーは、イギリス・スコットランド北部のネス湖にすむとされる未確認動物(UMA)です。長い首と小さな頭、大きな胴体を持つ、首長竜のような姿で語られることが多く、世界で最も有名なUMAといえる存在です。正式な名前のように「ネス湖の怪獣(ロッホ・ネス・モンスター)」とも呼ばれます。

ネス湖は、長さ約37キロメートル、深さは最も深いところで200メートルを超える、細長い淡水湖です。湖の水は泥炭が溶け込んで茶色く濁っており、水の中を見通すことがほとんどできません。この「何がいてもわからない」深く暗い湖が、ネッシーの伝説を育ててきました。

伝説の原点:聖コルンバの伝記

ネッシー伝説の原点としてよく紹介されるのが、7世紀の終わりごろに修道院長アダムナンが書いた『聖コルンバ伝』です。そこには、6世紀にスコットランドへキリスト教を伝えた聖コルンバが、ネス川で人を襲った「水の獣」に向かって十字を切り、神の名において追い払った、という話が記されています。

ただし、この話はネス湖ではなくネス川での出来事で、聖人の奇跡をたたえるための物語です。現在のネッシーの姿とは大きく異なっており、ネッシーが古くから目撃されていた証拠とは言い切れません。

1933年の目撃ブーム

ネッシーが世界的に有名になったのは、1933年のことです。この年、ネス湖の北岸に沿って新しい道路が完成し、湖の様子を間近に見ながら通る人が一気に増えました。そして同じ年の春、湖の水面で大きな生き物が暴れていたという目撃談が地元の新聞に掲載されると、たちまち評判になりました。

その後も目撃報告が相次ぎ、イギリス中の新聞がネス湖の怪獣を報じました。「ネッシー」という愛称が定着し、多くの見物人や記者がネス湖を訪れるようになりました。

「外科医の写真」とその真相

1934年、ネッシーのイメージを決定づける一枚の写真が新聞に掲載されました。水面から長い首と小さな頭を突き出した生き物を写したもので、撮影者がロンドンの外科医だったことから「外科医の写真」と呼ばれます。この写真は、その後60年にわたって、ネッシーの存在を示す最も有名な証拠とされてきました。

ところが1990年代になって、この写真の撮影にかかわった人物の証言から、おもちゃの潜水艦に模型の首と頭を取りつけて湖に浮かべ、撮影したものだったことが明らかになりました。ネッシーを探していた人物が、自分を笑いものにした新聞社に仕返しをするために計画したものだったといいます。この写真の検証については、ナゾマップの検証記事で詳しく取り上げています。

科学的な調査

ネス湖では、これまでに数多くの調査が行われてきました。1960年代以降は、監視カメラを湖岸に並べた調査や、潜水艇による調査が行われ、1987年には多数のボートを横一列に並べ、ソナー(音波探知機)で湖全体を調べる大規模な調査も実施されました。しかし、大型の未知の生物がいるという確かな証拠は見つかりませんでした。

2018年には、ニュージーランドの大学の研究チームが、ネス湖のさまざまな場所と深さから水を採取し、水に含まれる生き物のDNA(環境DNA)を調べる調査を行いました。その結果、爬虫類である首長竜のDNAは見つかりませんでしたが、ウナギのDNAが非常に多く見つかりました。研究チームは、大きなウナギの見間違いがネッシーの目撃談の一部を説明できるかもしれない、と発表しています。

首長竜説の問題点

ネッシーは首長竜の生き残りだという説は人気がありますが、科学的にはいくつもの問題があります。首長竜は約6600万年前に絶滅したと考えられていますし、ネス湖は約1万年前に最後の氷河期が終わってからできた湖で、それまでは氷に覆われていました。また、冷たく、えさとなる魚も多くない湖で、大きな生き物の群れが長い間生き続けることは難しいと考えられています。

ネッシーの正体は?

目撃談の多くは、流木や湖面の波、ボートが立てた波の跡、泳ぐシカや鳥、大きな魚などの見間違いと考えられています。風のない日に湖面に現れる細長い筋や、離れた場所を進む船の波が、湖面を泳ぐ生き物のように見えることもあります。

世界に広がった「ネッシー」たち

ネッシーの人気は世界中に広がり、各地の湖で「〇〇ッシー」と呼ばれる怪物が生まれました。日本では、鹿児島県池田湖のイッシーや、北海道屈斜路湖のクッシーが知られています。北米のチャンプやオゴポゴも、ネッシーと並んで語られる湖のUMAです。1977年に日本の漁船が引き揚げたニューネッシーも、ネッシーの名前から名付けられました。

ネッシーの伝承・目撃地点

  • アーカート城 イギリス ドラムナドロキット・目撃・20世紀
  • ネス湖 イギリス インヴァネス近郊・目撃・1933年

ご注意 私有地・立入禁止区域への侵入は法律で禁止されています。現地の方の迷惑になる行為はおやめください。

地図上の位置は、伝承・目撃の舞台となった地域の目安です。多くの地点は市区町村・都道府県(海外は都市を約10km単位に丸めた位置・国)の代表点に置いており、正確な場所を示すものではありません。
市区町村の代表点:アドレス・ベース・レジストリ(デジタル庁)をもとにした Geolonia 住所データ(CC BY 4.0) / 国の代表点:Natural Earth

ネッシーのつながり

周りの丸を押すと、その項目が中心になります。伝説から伝説へ、芋づる式にたどってみましょう。

つながりを文章で見る

出典・参考文献

  1. Life of St Columba(Adomnán、700年ごろ)

ご注意 掲載内容は伝承・目撃談・説の紹介であり、事実であることを保証するものではありません。ステータスは当サイト独自の目安です。私有地・立入禁止区域への侵入は法律で禁止されています。現地の方の迷惑になる行為はおやめください。

「ネッシー」にまつわる伝承地や目撃情報を知っていますか? 情報を投稿する ›

コメント(0)

まだコメントはありません。伝承や目撃談の補足、感想など、最初のコメントを書いてみませんか?

コメントを書く(ログイン不要)

0 / 1000

    画像付きの投稿は、運営者の確認後に公開します。自分で撮影・作成した画像に限ります。人の顔、民家、車のナンバーなどが写った画像や、他のサイトからの転載は公開しません。撮影場所などの情報は削除して保存します。

    個人の氏名・住所・電話番号、私有地や民家の場所、誹謗中傷は書かないでください。URLを含むコメントなどは運営者の確認後に公開します。IPアドレスは復元できない形式で記録します。 投稿ガイドライン

    この項目が登場する特集

    よく読まれている項目

    関連する項目