キマイラとは
キマイラは、ギリシャ神話に登場する怪物です。前半身がライオン、胴体が山羊、尾が蛇という、いくつもの動物を組み合わせた姿をしており、口から炎を吐きます。背中から山羊の頭が生えた、3つの頭を持つ姿で描かれることもあります。名前はギリシャ語で「雌山羊」を意味します。
ベレロポンの怪物退治
キマイラは、怪物テュポーンとエキドナの子とされ、小アジア(現在のトルコ)のリュキアの国を荒らし回っていました。英雄ベレロポンは、女神アテナから授かった黄金の手綱で天馬ペガサスを手なずけ、空からキマイラに矢を射かけて退治したと伝えられます。ペガサスは、メドゥーサの血から生まれた馬です。
トルコ南西部には、岩の割れ目から天然ガスが噴き出して燃え続ける「ヤナルタシュ」という場所があり、キマイラ伝説の由来になったという説があります。
「キメラ」という言葉
キマイラは、英語では「キメラ(chimera)」と呼ばれます。生物学では、1つの体の中に異なる遺伝情報を持つ細胞が混ざっている生物を「キメラ」と呼び、この怪物が語源になっています。また「ありえない空想」という意味でも使われます。
日本の鵺も、猿の顔、狸の胴、虎の手足、蛇の尾を持つ、キマイラによく似た合成獣です。
芸術とゲームのキマイラ
イタリアのフィレンツェにある古代エトルリアの青銅像「アレッツォのキマイラ」は、キマイラを表した傑作として有名です。現代では、ファンタジーゲームの合成獣モンスターの代表として広く知られています。





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