グリーン・グリーンとは
「グリーン・グリーン」は、アメリカのフォークグループ、ニュー・クリスティ・ミンストレルズが1963年に発表した曲がもとになった歌です。日本では、片岡輝による日本語の歌詞がつけられ、1967年にNHKの「みんなのうた」で紹介されて広まりました。その後、小学校の音楽の教科書や歌集にも載り、多くの人が子どものころに歌った思い出をもつ歌となっています。
明るく元気なメロディーで知られるこの歌には、実は「本当は悲しい歌」「怖い意味がある」という噂があります。このページでは、歌詞を引用せずに、その噂の内容と、歌の受け止め方について紹介します。
英語の原曲と日本語の歌
英語の原曲は、自由を求めて旅立とうとする若者の気持ちを歌った、フォークソングらしい明るい歌です。一方、日本語の歌詞は原曲を訳したものではなく、少年と父親との思い出を描いた、まったく新しい物語になっています。同じメロディーでも、英語の歌と日本語の歌では、伝えている内容が大きく異なるのです。
歌の物語と「怖い噂」
日本語の歌詞では、前半で、父親が少年に、生きることの喜びや悲しみについて語り聞かせる場面が描かれます。少年は、父親のそばで、世界の美しさや、人生の大切なことを教わっていきます。
ところが後半になると、ある日、父親が少年のもとを去り、二度と戻らなかったことが歌われます。そして、少年は父親から教わったことを胸に、成長していく姿が描かれます。
この展開から、「父親は戦争に行って戦死したのではないか」「事故や病気で亡くなったのではないか」、さらには「実は核戦争で世界が滅びたあとの歌だ」などと、さまざまな解釈がインターネットや子どもたちの間で語られるようになりました。
なぜ噂が生まれたのか
噂が生まれた大きな理由は、明るく元気なメロディーと、父親との悲しい別れという物語との落差です。学校で元気よく歌っていた歌に、実は悲しい物語が込められていたと気づいたとき、多くの人が驚き、その「隠された意味」を想像したくなったのでしょう。
また、教科書や歌集では、歌の一部の番だけが載せられることもあり、後半の歌詞を知らないまま歌っていた人も少なくないといわれます。大人になってから歌詞の全体を知り、意外な展開に驚いたという声も多く聞かれます。
本当の意味は?
歌詞の中では、父親がなぜいなくなったのかは、はっきりとは語られていません。そのため、聞く人によって、さまざまな受け取り方ができる歌になっています。
多くの場合、この歌は、父との別れを経験した少年が、父から受け継いだ思いを胸に成長していく姿を描いた、親子の愛と成長の歌として受け止められています。戦争や核戦争といった噂は、歌詞に直接書かれているわけではなく、聞き手の想像によって生まれた解釈といえます。
童謡・わらべうたの怖い噂
子どものころに歌った歌に、実は怖い意味が隠されている――という噂は、グリーン・グリーンだけではありません。わらべうたのかごめかごめや通りゃんせ、童謡の赤い靴やサッちゃんなど、多くの歌にさまざまな噂が語られています。
こうした噂の多くは、歌詞の意味がはっきりしないことや、明るい曲調と歌詞の内容との落差から生まれています。歌そのものを楽しみながら、歌詞に込められた本来の思いに耳を傾けてみるのもよいでしょう。





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