狼男とは
狼男(ウェアウルフ、人狼)は、人間が狼、あるいは狼と人の中間のような姿に変身するという、ヨーロッパの伝承に登場する怪物です。満月の夜に変身し、理性を失って人や家畜を襲うとされます。英語の「werewolf」の「were」は、古い英語で「人・男」を意味します。人が狼に変身することをライカンスロピーと呼び、フランスでは「ルー・ガルー」と呼ばれます。
古代の人狼伝説
人が狼に変わる話は古くからあり、ギリシャ神話では、アルカディアの王リュカオンが神ゼウスに人肉を食べさせようとした罰として、狼に変えられたと伝えられます。古代ローマの作家ペトロニウスの小説にも、満月の夜に狼に変身する兵士の話が登場します。北欧神話にも、狼の毛皮をまとって獣のように戦う戦士の伝承があります。
人狼裁判とジェヴォーダンの獣
16〜17世紀のヨーロッパでは、魔女狩りと同じように、「人狼」として告発され、裁判で処刑される人々もいました。1589年のドイツのペーター・シュトゥンプの裁判などが知られています。また18世紀のフランスでは、正体不明の獣が多くの人を襲った「ジェヴォーダンの獣」事件が起こり、狼男伝説と結びつけて語られました。
満月と銀の弾丸
「満月で変身する」「銀の弾丸でしか倒せない」という設定は、古い伝承にもその原型が見られますが、特に19〜20世紀の小説や映画によって広く定着しました。満月と人の心の関係については、月の魔力も参照してください。
狼男は、吸血鬼やフランケンシュタインの怪物と並ぶ「三大モンスター」として、ハロウィンの仮装の定番になっています。また、村人に紛れた人狼を話し合いで見つけ出す「人狼ゲーム」も大人気です。





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