人物事典

鳥山石燕

とりやませきえん

  • 浮世絵師
  • 日本
  • 1712〜1788年

鳥山石燕は、江戸時代中期の浮世絵師です。狩野派に絵を学び、喜多川歌麿らの師としても知られています。
1776年の『画図百鬼夜行』に始まる4部作の妖怪画集で、日本各地の伝承や古典に登場する妖怪を、一体ずつ名前と姿を添えて描き出しました。覚、鉄鼠、牛鬼、濡れ女、ぬらりひょんなど、現代に伝わる妖怪の姿の多くは石燕の絵がもとになっており、「妖怪図鑑の元祖」ともいえる人物です。

鳥山石燕に関わる図鑑項目

36件
妖怪 ★★★★★ 日本

ろくろ首

ろくろくび

夜になると首がにゅーっと長く伸びる女の妖怪。首が体から離れて飛び回る「抜け首」の型もある。小泉八雲の『怪談』にも登場し、江戸時代には見世物の人気者だった。

妖怪 ★★★★★ 日本

化け狸

ばけだぬき

人を化かしたり、物に化けたりする狸の妖怪。四国や佐渡には名のある大狸の伝説が数多く残る。昔話の「分福茶釜」や、腹鼓を打つ狸の話でも親しまれている。

妖怪 ★★★★★ 日本

雪女

ゆきおんな

雪の夜に現れる、白い着物をまとった美しい女の妖怪。冷たい息を吹きかけて人を凍らせるという。小泉八雲の『怪談』に収められた話が特に有名で、雪国各地に伝承が残る。

妖怪 ★★★★★ 日本

妖狐

ようこ

人を化かしたり人に化けたりする狐の妖怪の総称。長く生きるほど尾が増え、力を増すといわれる。稲荷の使いとして敬われる善い狐と、人に取り憑く悪い狐の両方が語られてきた。

妖怪 ★★★★★ 日本

鵺

ぬえ

猿の顔、狸の胴、虎の手足、蛇の尾を持つとされる怪物。夜に不気味な声で鳴き、『平家物語』では源頼政が弓で射落とした。正体のわからないものを「鵺的」と呼ぶ語源。

妖怪 ★★★★★ 日本

木霊

こだま

古い樹木に宿るとされる精霊。山で声が反響する「こだま(山びこ)」は、木霊が答えている声だと考えられた。木霊の宿る木を切ると祟りがあるといわれる。

妖怪 ★★★★★ 日本

ぬっぺふほふ

ぬっぺふほふ

顔と体の区別がつかない、ぶよぶよした肉の塊のような姿の妖怪。死肉のような臭いがするという。鳥山石燕が描き、江戸時代初めに駿府城に現れた「肉人」の話とも結びつけられる。

妖怪 ★★★★★ 日本

片輪車

かたわぐるま

炎に包まれた片方だけの車輪の牛車に、女が乗って夜道を走るという妖怪。姿を見た者に祟るとされ、江戸時代の怪談集や鳥山石燕の妖怪画に描かれている。

妖怪 ★★★★★ 日本

覚

さとり

人の心を読む山の妖怪。考えていることを次々に言い当てて人をおびえさせるが、思いがけない出来事には弱い。飛騨や美濃の山中に伝わり、鳥山石燕も描いた。

妖怪 ★★★★★ 日本

ぬらりひょん

ぬらりひょん

後頭部が大きく突き出た老人の姿の妖怪。忙しい夕暮れ時に家に上がり込み、主人のようにお茶を飲んでくつろぐという。「妖怪の総大将」のイメージは近代以降に広まった。

妖怪 ★★★★★ 日本

鉄鼠

てっそ

平安時代の僧・頼豪の怨念が、鉄の牙を持つ大量の鼠に変じた妖怪。比叡山延暦寺の経典や仏像を食い荒らしたと伝わる。鳥山石燕も妖怪画集に描いた。

妖怪 ★★★★★ 日本

野槌

のづち

山や野に住む、目も鼻もなく大きな口だけを持つとされる妖怪。坂道を転がり落ちて人を襲うともいわれる。ツチノコの古い呼び名の一つとしても知られる。

神獣・幻獣 ★★★★★ 中国

白沢

はくたく

中国の伝説の霊獣で、人の言葉を話し、世の中のあらゆる妖怪や災いについての知識を持つとされる。江戸時代の日本では、その絵が病や災いを防ぐお守りとして流行した。

妖怪 ★★★★★ 日本

濡れ女

ぬれおんな

女の顔に長い蛇の体を持ち、海辺や川辺に現れる妖怪。いつも髪が濡れているのでこう呼ばれる。赤ん坊を抱かせて人を動けなくし、牛鬼と組んで襲う話が有名。

妖怪 ★★★★★ 日本

牛鬼

うしおに

牛の頭と鬼の体、あるいは蜘蛛の体を持つ恐ろしい妖怪。西日本の海岸や淵に現れ、人を襲うとされる。濡れ女と組んで人を狙う話や、愛媛県宇和島の牛鬼祭りで知られる。

妖怪 ★★★★★ 日本

雷獣

らいじゅう

雷とともに空から落ちてくるという獣の妖怪。落雷した木に爪痕を残すとされた。江戸時代には各地で捕まえたという記録や絵が残り、正体はハクビシンなどとする説がある。

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